【イベントレポート】千歳公楽座 桂二葉 独演会

長崎市チトセピアホールでは自主事業として1月19日に「千歳公楽座 桂二葉独演会」を開催しました。かつて街場にあった寄席のように縁者の息遣いまでもが伝わるような距離で演芸を堪能するというコンセプトで始まったこの会。今回ご出演いただくのは桂二葉さん。「女性初のNHK新人落語大賞受賞」だけではもはや語りきれない、旧き佳き大阪ことばと溢れる愛嬌で、全国的にも注目を集める彼女の待望の長崎初公演が実現!ということで期待も高まります。

今回は舞台上に障子屏風を用いた高座に客席を一体型に設えた舞台上舞台形式での公演。演者との距離も間近な空間にお客様の期待も高まるなか、会は始まります。


まず一席目は「金明竹」。

少し間が抜けていて茶目っ気たっぷりの小僧さんと旦那さんのやり取りに流れるような言い立てと、これぞ二葉さんの真骨頂という一席で序盤からおおいに会場を沸かせながら、仲入りへ。


仲入り開けて二席目は「らくだ」。

熊五郎と屑屋にはじまり、月番、大家、うかれ坊主…と、入れ替わり立ち代わり登場する人物を巧みに演じ分けつつじっくりと50分。

段々と酔って酒乱になっていく屑屋も二葉さんが演じるとどことなくおかしみを感じます。

ドスの効いた関西弁と酔っ払いの描写、二葉さんの魅力が詰まった一席に会場が笑いに包まれるなか、会はお開きとなりました。

「千歳公楽座」はこれからも期待の若手をお招きして開催してまいります。どうぞご期待ください!

【実施概要】

(日  時) 令和6年1月19日(金) 19時~21時

(主  催) 長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス


【島原公演】

チトセピアホールでは各地のホールや団体と協働しての巡回事業を平成28年度より実施しています。今回も長崎公演の前日、1月18日に島原文化会館で「島原新春寄席 桂二葉 独演会」を開催、平日の夜にもかかわらず沢山のお客様にお集まりいただき、大好評のうちに終了しました!