【イベントレポート】伊藤ゴロー + 佐藤浩一 SKETCH OF LAND Tour 2018


チトセピアホールでは自主事業として「伊藤ゴロー + 佐藤浩一 SKETCH OF LAND Tour 2018」を12月25日に開催しました。

昨年に引き続き今回も〈演奏者と観客の垣根のないアットホームな空間〉というコンセプトでお客様も舞台の上に上がってのステージセッティング。暖かみのあるフィラメントの明かりが会場の雰囲気をいっそう和やかなものにしてくれます。


第一部の幕開きは2013年に発表されたアルバム「POSTLUDIUM」に収められた“Luminescence”からスタート。今回デュオを組むピアニスト・佐藤浩一の精緻な響きにギターが絡み、一曲目から会場には厳かな雰囲気に。

続いて “Obsession”。


そしてジョビンのナンバーから“バラに降る雨”、“Insensatez”を続けて披露。滋味深いギターに合わせて澄み切ったピアノの音が配される、まるで優れた細密画のような演奏でファーストステージを締めくくりました。



セカンドステージは佐藤浩一の2016年に発表されたアルバム「Melancholy of a Journey」より“Transience”のピアノソロからスタート。頽廃的ともいえる憂いを帯びた美しい調べが会場を包みます。


二曲目からはデュオ編成に戻って“Glashaus”、“Wings”。


佐藤浩一のペンによる“July 7th”。


続いて“The Isle”。パーカッシブなギターが印象的なこの曲、この日のレパートリーの中で最も情熱的なセッションとなりました。


そして25日の夜にちなんで“Have Yourself A Merry Little Christmas”。ボサノヴァのリズムに素朴なピアノのハーモニー。クリスマスの聖火のように心暖まる一曲です。

セカンドステージの最後は“Nobember”。十一月の雪降るしんとした風景を思い起こさせる静謐な演奏で本編が締めくくられました。



鳴り止まない拍手に招き入れられてのアンコールは、青森県美術館の展覧会のために作られた“Fly me to the Aomori”。クリスマスの夜にふさわしくアットホームな空間での穏やかな雰囲気の中、コンサートは幕を閉じました。

【実施概要】
(日  時) 平成30年12月25日 19時~21時
(主  催) 長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス