【イベントレポート】千歳公楽座 玉川奈々福 独演会

長崎市チトセピアホールでは自主事業として11月1日に「千歳公楽座 玉川奈々福 独演会」を開催しました。かつて街場にあった寄席のように噺家さんの息遣いまでもが伝わるような距離で落語を聴くというコンセプトで始まったこの会。今回ご出演いただくのは玉川奈々福さん。古典と新作ともに能くし、国内外を問わない幅広い活動で注目を集める奈々福さんの初の長崎公演ということで期待が高まる中、会は始まります。

一席目は古典で「仙台の鬼夫婦」。浪曲を聞くのがはじめてというお客様も多いなか、まずは浪曲の楽しみ方、「待ってました!」や「たっぷり!」、「日本一!」といったかけ声や拍手のタイミングなどのわかりやすい解説から始まりました。

「仙台の鬼夫婦」は三代将軍家光の時代のお話。奥州仙台・伊達政宗の家臣で大の博打好きで身を持ち崩した井伊直人という侍が、妻の貞によって更生し立身出世を遂げる一代記をたっぷりと熱演します。


仲入り挟んで二席目は新作で「豊子と奈々福の浪花節更紗」。

こちらは最初は曲師として浪曲界に入った奈々福さんが沢村豊子師匠と出会い、浪曲師として成長していく物語。

曲師として70年以上のキャリアを持つ豊子師匠のチャーミングな一面も垣間見える場面あり、固い絆で結ばれた師弟愛にホロリとさせられる場面ありの展開に会場は大いに沸く中、会はお開きとなりました。

【実施概要】
(日  時) 令和元年11月1日(金) 19時~21時
(主  催) 長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス


千歳公楽座、次回は11月18日。落語協会の協力のもと賑々しく開催です。お楽しみに!