【イベントレポート】「千歳公楽座 旅成金 in 長崎」

長崎市チトセピアホールでは自主事業として「千歳公楽座 旅成金 in 長崎」を8月1日に開催しました。かつて街場にあった寄席のように噺家さんの息遣いまでもが伝わるような距離で落語を聴くというコンセプトで始まったこの会、第八回は話題の二ツ目集団「成金」から柳亭小痴楽さん、瀧川鯉八さん、神田松之丞さんをお迎えしての開催です。

当日は約250名のお客様にお集まりいただき、千歳公楽座始まって以来の盛況を迎えました。 通常の「千歳公楽座」はホールのロビーを会場に、演者とお客様との距離が近い親密感のある雰囲気づくりをしていますが、今回はホールでの開催。古典落語・新作落語、そして講談とバラエティに富んだ演者と内容で、「平成落語黄金時代」といわれるムーブメントの勢いを感じさせられた夜でした。

定刻を少し過ぎた19時5分、まずは三人のオープニングトークから会はスタート。折しも同日同刻に諫早で開催されているVファーレンの試合にお客さんを取られたというボヤキからはじまり、今日から12日間11公演と続く「旅成金」の意気込みが語られました。

そして開口一番は柳亭小痴楽さんで「金明竹」。関西弁の言い立てのくだりでは持ち前の口跡の鮮やかさを披露し会場を沸かせます。

続いて瀧川鯉八さん。
おだやかな口調とはうらはらに語られるオフビートな恐ろしさが感じられる新作「やぶのなか」。日常に潜む人間の悪意や黒さをあぶりだす、鯉八さんの鋭い視点が発揮された一席でした。

仲入りはさんで後半は、再び柳亭小痴楽さんで「湯屋番」。
道楽者の若旦那を演じさせたときの愛らしさとどことなく感じられる品の良さ、小痴楽さんの魅力を堪能させてくれます。

そしてトリは神田松之丞さん。
源氏と平氏の屋島の合戦での弓の名手・那須与一の活躍を描いた「扇の的」。前半の臆病な武将たちのユーモラスなやり取りから一変、与一が自らの武運を神仏に願って九字を切り矢を射るくだりの迫力に思わず客席も引き込まれます。

そして射られた矢が見事命中し両軍がともに大喝采を贈る様を躍動感たっぷりに演じきり、「旅成金 in 長崎」はお開きとなり
ました。

「千歳公楽座」、次は12月に「立川吉笑・玉川太福 二人会」を開催です。どうぞご期待ください!

【実施概要】
(日 時) 平成30年8月1日(水) 19時~21時05分
(参加者数) 246名
(主 催) 長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス