【イベントレポート】「出島夜会」


9月2日、出島の旧内外クラブで音楽イベント「出島夜会」が開催されました。かつて日本で世界に向けて唯一開かれていた文化の窓・出島。その中に佇む歴史ある洋館で開かれた一夜限りの夜会には、市内外から多くのお客様にお集まりいただきました!

一組目の出演者は海藻姉妹。千代田芸術祭での受賞をきっかけに文化庁メディア芸術祭大賞受賞アーティスト・岸野雄一氏のプロデュースのもとに発表した作品が話題を呼び、注目を集める東京藝大卒のポップスユニットの登場です。



1stアルバム「海藻実況録音盤」からの曲を中心に、ときに賑々しく、ときにほっこりしたレパートリーを披露。確かなテクニックに裏打ちされた演奏と、対象的な脱力トークで楽しませてくれました!


 

続いて、清水ひろたかのステージがスタート。ネオアコバンド・ブリッジでの活動を皮切りに、コーネリアスグループ、プラスチック・オノ・バンドへの参加を経て、ギターを通した表現を追求する彼の演奏で、会場の空気がガラリと変わります。


今回は香川在住の画家の山口一郎が空間演出として参加。OHP(オーバーヘッドプロジェクター)を用いたアクションペインティングで、文字通り会場に彩りを添えます。楽曲に合わせてリアルタイムで変わってゆく映像も今回の「出島夜会」の目玉のひとつです。





ラストは2013年に発表したアルバムからリードトラック“3579”を披露、手拍子を交えた観客参加型の楽曲で盛り上がるなか、「出島夜会」は幕を閉じました。

【実施概要】
(日  時) 平成29年9月2日(土) 18時30分~20時30分
(参加者数) 60名
(主  催) 長崎大学「長崎創楽堂を活用したアートマネジメント育成事業」
(助  成) 平成29年度 文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業
(企画協力) 長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス Art-Technology-Nature

*本イベントは国指定史跡・出島和蘭商館跡(通称:出島)の文化資源・観光資源としての有効活用を目的とし、長崎大学「長崎創楽堂を活用したアートマネジメント育成事業」の一環として企画・実施されました。