【イベントレポート】「千歳公楽座 笑福亭鉄瓶 桂佐ん吉 二人会」


長崎市チトセピアホールでは「千歳公楽座 笑福亭鉄瓶 桂佐ん吉 二人会」を5月19日に開催しました。かつて街場にあった寄席のように噺家さんの息遣いまでもが伝わるような距離で落語を聴くというコンセプトで始まったこの会、第四回は笑福亭鉄瓶さんと桂佐ん吉さん、上方落語の俊英お二人をお迎えしての開催です。


「千歳公楽座」の会場はホールの中ではなくロビー。普段はホールの顔として親しまれている長崎名所・名物を散りばめたレリーフを背景として高座を特設します。高座と客席との距離は最前列だとなんと60cm。この緊密な空間づくりが千歳公楽座の特色です。


まずはお二人のご挨拶からスタート。弟子入りしたきっかけや修行時代、それぞれの師匠のエピソードなどのフリートークで、会場の雰囲気も和みムードに。


そして、本編に突入。まずは佐ん吉さんで「手水廻し」。上方落語の古典であるこの噺、言葉の端々からも関西の風を感じさせます。


続いて鉄瓶さんで「青菜」という初夏にふさわしい演目を披露。柳陰、鯉の洗いに青菜‥と、季節のおいしいものが散りばめられた噺で前半を締めくくりました。


仲入り挟んで後半戦。鉄瓶さんが続投して「野ざらし」。明るく賑やかなサイサイ節のくだり、鉄瓶さんのダイナミックなキャラクターにピッタリでしたね。


そして本日のトリを務めるのは佐ん吉さんで「佐野山」。大横綱・谷風が佐野山を相手に取った大一番を人情味たっぷりに演じきって、今回の千歳公楽座、お開きとなりました。

千歳公楽座、次回は8月2日に「納涼成金夏祭」を開催です。どうぞご期待ください!

【実施概要】
(日  時) 平成29年5月19日(金) 19時
(参加者数) 53名
(主  催) 長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス