【イベントレポート】「中島ノブユキ『散りゆく花』コンサートツアー“blossoms”」

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長崎市チトセピアホールでは12月20日に自主事業として「中島ノブユキ『散りゆく花』コンサートツアー“blossoms”」を開催しました。

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定刻の19時を5分ほど過ぎた頃、バンドネオンの北村聡、アコースティックギターの藤本一馬、そして中島ノブユキが登場。しん、とした空気の中、最新作『散りゆく花』の一曲目を飾る「element of distanza」から演奏はスタート。

たゆたうようなピアノにふくよかなギター、ときに優しくときに雄々しく響くバンドネオン。三人が織りなすアンサンブルにピアノチェアの軋む音やアコースティックギターのフレットノイズ、バンドネオンが空気を吸い込む音までもが、一音一音全てが音楽となってその場を構成する、緊張感の高い演奏が続きます。

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「散りゆく花」からの曲を中心に、映画「悼む人」や大河ドラマ「八重の桜」のために書かれた曲がトリオ編成の新たなアレンジで奏でられます。そして、本編の最後はアルバムの表題曲である「散りゆく花」。

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アンコールで披露されたのは「その一歩を踏み出す」。客席を包み込むような温かい雰囲気の中、2時間弱の演奏は幕を閉じました。

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今回は中島氏の意向でピアノとバンドネオンは完全アコースティックの演奏で行われました。それぞれの楽器から奏でられる音が粒となって立ちのぼり、ホールの天井に吸い込まれていくのが見えるような、肌理の細やかな演奏を堪能した夜でした。

【実施概要】
(日  時) 平成27年12月20日(日) 19時~21時
(参加者数) 50名
(主  催) 長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス