【イベントレポート】「ツナグ・アートワークス in チトセピアホール」

チトセピアホールでは「ツナグ・アートワークス in チトセピアホール」を、6月30日に開催しました。

アートを通して障がい者支援をおこなうNPO団体「ツナグファミリー」が中心となって実施しているこのワークショップ、いつもは江戸町の事務所兼アトリエで実施しているのですが、この日だけはそこを飛び出して、チトセピアホールの客席部分を特設アトリエスペースとして、広々とした空間で創作してみよう!という試みで、2015年からスタートして今回で4回目の開催となります。

この日はアトリエでの活動にいつも参加している方たちだけでなく、ホールの近所にお住まいのお友達や保護者の方などたくさんの人たちにご参加いただき、広々としたスペースで自由に制作を楽しみました。

今回は梅雨の時期ということもあって、透明のビニール傘に思い思いの絵を描いていきます。

そしてライブゲストには昨年大好評だった“カフェコパンバンド”を再びお迎え。“カフェコパンバンド”は諫早の障がい者就労継続支援B型事業所「カフェコパン」の職員と利用者で結成されたバンドです。ギターをはじめとして、ベース、ウクレレ、パーカッション、ピアニカ、ドラム、そしてフルートという編成で素敵な演奏を披露してくれました!


今回のワークショップではアートマネジメントを学ぶ活水学院大学石田ゼミの学生さんにもご協力いただき、参加者と一緒になって創作に参加してもらいました。アートイベントについて実地で学ぶ良い機会となりました。

最後は自分の作品を持っていっしょに記念撮影。みんな笑顔がステキですね。
10時から描き始めて気がつけば時計は12時前。あっという間の2時間でした!!

 


 

そして、午後からは鹿児島市吉野にある「しょうぶ学園」に迫ったドキュメンタリー『幸福は日々の中に。』を上映しました。

学園内で結成されたバンド「Otto & Orabu」の熱気ほとばしるライブのシーンを観ながら、ひとりひとりがリズムにのりながら(そしてときには外れながらも)楽器を奏でることで一つの楽曲を織り成していく様は、彼らが学園の中で形づくっている社会と同じなのだな、と気づき、これからの「共生」のあり方を考える上で大きなヒントになるのではないかと考えさせられた、示唆に富んだ作品でした。

チトセピアホールは今後も地域の方々やNPO、大学と一緒に様々な自主事業を実施していく予定です。これからの活動にご期待ください!

【実施概要】
(日  時) 平成30年6月30日 10時~15時30分
(参加者数) 160名
(主  催) 長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス  NPO法人 Tsunagu family
(協  力) 活水女子大学日本文化学科 石田ゼミ  障がい者就労継続支援B型事業所「カフェコパン」
*平成30年度長崎県愛の福祉事業振興補助金交付事業