【イベントレポート】伊藤ゴロー with ロビン・デュプイ DUO CONCERT


チトセピアホールでは自主事業として「伊藤ゴロー with ロビン・デュプイ DUO CONCERT」を12月27日に開催しました。

今回は〈演奏者と観客の垣根のないアットホームな空間〉というコンセプトでお客様も舞台の上に上がってのステージセッティング。暖かみのあるフィラメントの明かりが会場の雰囲気をいっそう和やかなものにしてくれます。


第一部の幕開きは「POSTLUDIUM」に収められた“Luminescence”から厳かにスタート。昨年に引き続きデュオを組むロビン・デュプイの奥行きのあるチェロの響きの中、ギターの一音一音が丁寧に奏でられ、一曲目から会場には穏やかな空気が流れます。

続いて “Daisy Chain”、“Wings”。

そして“Valsa de Euridice”。憂いを帯びたチェロの響きと穏やかなギターの調べがハーモニーを織りなす曲でファーストステージは終了。


セカンドステージは2012年に発表されたアルバムより、表題曲“Glashaus”からスタート。

途中に挟まれたインプロビゼーションでは、インドの民族楽器であるシュルティボックスが奏でる不穏な調べに導かれるかのように会場も暗転、混沌とした雰囲気の中から曲のモチーフが姿を現す展開が印象的でした。

そして“The Isle”、“Estrada do Sol”、青森県美術館の展覧会のために作られた“Fly me to the Aomori”。セカンドステージの最後は“Nobember”。十一月の雪の降るしんとした風景を思い起こさせる澄んだ音色のハーモニーで本編が締めくくられました。

鳴り止まない拍手に招き入れられてのアンコールは、アントニオ・カルロス・ジョビンとエリス・レジーナの録音で知られる“Chovendo Na Roseira”。終始暖かい雰囲気の中、コンサートは幕を閉じました。


〈1st stage〉
1. Luminescense
2. Daisy Chain
3. Wings
4. Valsa de Euridice

〈2nd stage〉
1. Glashaus
2. Luiza
3. improvisation
4. The Isle
5. Estrada do Sol
6. Fly me to the AOMORI
7. November

Encore – Chovendo Na Roseira

【実施概要】
(日  時) 平成29年12月27日 18時~20時
(主  催) 長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス