【イベントレポート】「千歳公楽座 納涼成金夏祭」

長崎市チトセピアホールでは「千歳公楽座 納涼成金夏祭」を8月2日に開催しました。かつて街場にあった寄席のように噺家さんの息遣いまでもが伝わるような距離で落語を聴くというコンセプトで始まったこの会、第五回は話題の二ツ目集団「成金」から柳亭小痴楽さん、瀧川鯉八さん、神田松之丞さんをお迎えしての開催です。当日は100名を超すお客様にお集まりいただき、会始まって以来の大盛況となりました。

通常の「千歳公楽座」はホールのロビーを会場に、演者とお客様との距離が近い親密感のある雰囲気づくりをしていますが、今回は趣向を変えてホールの中での開催。季節柄ということもあり怪談話が映えるような、音響と照明を活かした舞台空間でお客様をお迎えしました。


開口一番は柳亭小痴楽さんで「一目上がり」。小気味の良い江戸言葉で会場をわかせます。


続いて神田松之丞さんによる、講談・真景累ヶ淵より「宗悦殺し」。鬼気迫る描写に溢れた怪談話で会場の空気を凍てつかせます。


仲入り挟んで後半戦。まずは瀧川鯉八さん。豪華客船に搭乗して落語を披露したエピソードから始まって創作落語「おちよさん」。鯉八さんの語り口と空気感、何度観ても唯一無二だなぁと思ってしまいますね。

そして本日のトリを務めるのは柳亭小痴楽さんの「宿屋の仇討」。お伊勢参り帰りの男たちの馬鹿騒ぎっぷりを賑々しく語り切り、夏の巡業公演「旅成金」の初日を盛大に飾りました。

「千歳公楽座」、次は十月に開催予定です。どうぞご期待ください!

【実施概要】
(日  時) 平成29年8月2日(水) 19時
(参加者数) 105名
(主  催) 長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス