【イベントレポート】チトセピアレコード大學 第五講

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「チトセピアレコード大學 第五講」を、8月21日に開催しました。アナログレコードとそれにまつわる音楽の四方山話を楽しもうというこの企画、おかげさまで会を重ねること5回。今回も20名超の方々にご参加いただきました。

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今回のゲストは岸野雄一さん。東京芸大で教鞭をとるかたわら自らが脚本演出出演をした音楽劇「正しい数の数え方」が文化庁メディア芸術祭エンタテインメント部門大賞を受賞するなど、マルチな才能で注目を集める岸野さんをお迎えして、コレクションの数々をご披露いただきました。

 

まずは子供向けのレコードに施された優れた編曲にクローズアップするというテーマで「ファンタラマ」。かつて那須にあったテーマパークのBGMとして中田喜直が手がけたテーマ曲を紹介。音楽で世界一周をコンセプトに、まるで“イッツ・ア・スモールワールド”のようなお国柄を反映したきらびやかなアレンジ。そして手塚アニメ「悟空の大冒険」から宇野誠一郎による“悟空音頭”と続きます。
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続いては「歌詞のナンセンス性」をテーマに森山加代子「じんじろげ」と小林旭「アキラのホイホイ節」を紹介。音楽は船のようなもので、乗せた言葉は一瞬にして違う場所に気分を連れて行ってくれるし、違う文化も運んできてくれる、と岸野さんは語ります。

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そして毎回好評の参加者からの持ち寄りレコードのコーナー。草刈正雄のシティ・ポップものやスターボー、角松敏生の音頭ものが紹介されました。今回ははるばる佐世保から参加いただいた方もいらっしゃっていて、レコードブームの再燃を感じさせられました。
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岸野さんの講義の後半はいま好事家の間で盛り上がりを見せているアジアのレコード、いわゆる“亜モノ”について。レコード屋という業態が少なくなった台湾で古道具屋から中古レコードを探し出したエピソードを披露。そして台湾の女性シンガーによるタイガースのカバーや千昌夫“北国の春”のインストカバーなどが取り上げられました。
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楽しいおしゃべりも気づけば2時間オーバー。最後はご当地レコード、内山田洋とクールファイブの「イエスタデイ・ワンスモア」。ボーカルを前川清さんでなく小林正樹さんが務める珍盤でお別れです。
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「チトセピアレコード大學」、次回もお楽しみに!

【実施概要】
(日  時) 平成28年8月21日 18時30分~20時30分
(会  場) チトセピアホールロビー
(参加者数) 20名
(主  催) 長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス