【イベントレポート】中村達也×スガダイロー「赤斬月」セッション

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長崎市チトセピアホールでは中村達也×スガダイロー「赤斬月」セッションを6月19日に開催しました。

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伝説的ロックバンドBLANKEY JET CITY、LOSALIOSを経て現在は即興音楽にも活動の場を広げる稀代のドラマー中村達也と、日本ジャズの現在進行形を体現するピアニスト・スガダイローのデュオ「赤斬月」。疾走するピアノに炸裂するドラム、息をもつかせぬ超弩級の即興セッションが繰り広げられました。

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今回はホールの客席部分にグランドピアノとドラムセットを置いての特設ステージでの開催。客席の頭上には「月を斬り裂く赤い閃光」をイメージした空間演出が展開されました。展示を担当したのは福岡や長崎のライブ会場やカフェで展示活動を行うユニット・五次元エフェクターズ。空中に張り巡らされたメタルテープがライトに照らされ、ギラギラと乱反射をおこすインスタレーションが会場の雰囲気を盛り上げます。

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定刻の18時を少し過ぎた頃、司会のノイズ中村によるウィットに富んだ前説に導かれ、赤斬月の二人が登場。

ポリリズムを織り交ぜた変幻自在のビートにのって、変奏に変奏を重ねるピアノ。この日、この空間でしか味わえないインプロビゼーションです。

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ドラムとピアノの対峙する緊迫した空気の中、静寂と狂騒が交互に訪れる、まるで大嵐の夜を思わせる1stステージはあっという間に終了。

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2ndステージは片手で3本、両手で6本のスティックを手にした中村達也が紡ぎだす黒く重いビートからスタート。ドラムセットはシンプルなセッティングながらもシンバルのスタンドや会場の床さえも楽器にしてしまう野生のドラミング。

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スガダイローも十八番の肘打ち奏法で負けじと応戦。さらには鍵盤だけでなく、ときにはピアノの弦を直接撫でたり叩いたり爪弾いたり。こちらもまさしく縦横無尽、ダイナミックなプレイを披露。

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途中休憩を挟んで2時間にわたる即興演奏、さらにダブルアンコールではスタンディングオベーションも起き、「赤斬月」セッションは熱狂のうちに終了しました。(熱狂のアンコールの模様はコチラ↓。クリックすると音が出るのでご注意ください。)

チトセピアホールの自主事業、次回はクリスマスの頃に素敵なコンサートを企画中です。ご期待ください。

【実施概要】
(日  時) 平成28年6月19日(日) 18時
(参加者数) 85名
(主  催) 長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス
(空間演出) 五次元エフェクターズ
(ドリンク協力) 炉端toビストロ HARERUYA